47.コリキ突然現れる!!
タマの世界征服
 
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  47. コリキ突然現れる!!
 

紅葉は終わり、寒くなってきた。猫たちは寒さをしのぐためにあ暖かい場所を知っている。タマ一家もそうだ。陽の当たる縁側は絶好の場所。その縁側には座布団が干してある。

「父さん、ここは暖かいしフワフワして気持ちいいよ~」

「ハチいいだろ。縁側は最高だ!」

「私も仲間に入れて。」

座布団に飛び乗ってきた。

「私も入れて!」

白玉も乗ると、座布団が3匹の猫達に占領された。

「楽しそうね~

シロちゃんもやって来た。

「母さん、フワフワして気持ちいいわよ」

「そうね、昼寝をしましょう~」

隣の座布団にシロちゃんが寝転がった。タマ一家はのんびりと暖かい縁側でマッタリとしていたその時!!

「ワン、ワン、ワン…」

「何だか騒がしいにゃzzz」

タマは眠りに落ちようとしていた瞬間。

「ワン、ワン、ワン……」

シロちゃんが起き上がり、庭に出てみた。

「タマ大変!コリキよ、コリキがすぐそこに居るの。」

「にゃに!」

タマもすぐに起き上がり言った。

「白玉、キジコ、ハチこっちへおいで、部屋の奥へ入るんだ。」

押入れの隙間に前足を入れ少しずつ開いていき猫が通れる広さまでひろげた。

「さあ、中にはいって!」

大きな鳴き声に驚いた子猫たちは、そそくさと移動した。

「父さん怖いよ~」

「大丈夫、静かにするんだよ。」

外では、まだ犬の鳴き声が響いている。

「コリキは、散歩中なのかしら?」

タマもドキドキしていた。

「中へ入ってきたらどうしよう…」

「大丈夫よタマ、中までは入ってこないわよ、飼い主も一緒にいるから。」

しばらくすると、泣き声が遠くなっていった。どうやら散歩のようだ。

「怖いわね。」

ドキドキしていたタマ、あまり動揺していないシロちゃんは凄いと思った。

「さぁ~みんな出て来て、もう大丈夫よ。」

「シロちゃん怖くなかったの?」

タマが恐る恐る聞いてみた。

「怖いに決まってるじゃない。この子たちを守るのは私たちしかいないのよ、しっかりしなきゃね。」

ちょっと怒り気味にタマにむかって言った。子猫たちは、周りを警戒しながらいつものように遊び始めた。

                        
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